材料について

革素材・シルバー材料等について

皮と革の話じゃ!

もともと皮とは動物の体を包み、保護していたものなのじゃ・・ 皮という字は、動物の皮を手で剥ぎ取る形が由来になっているそうじゃ。 剥離された生の皮はすぐに腐り、乾燥すると硬くなるのじゃ! 腐らないようにして柔らかく加工することを【なめす】というんじゃ 漢字では「革」と「柔」を合わせて【鞣】と書くんじゃ! 鞣てないものを「皮」、小動物のものは「スキン」、 牛などのものは「ハイド」といい、脱毛後に鞣された皮を「革」 「レザー」と呼ぶのじゃョ ちなみに「革」の字は、動物の皮を開いて鞣様子の形が源と ご先祖さまから聞いた・・・ 毛付きのままで鞣したものは「ファー」と呼ぶんじゃ。

鞣し革の種類を教えよう!

鞣す方法によって、革の性質も異なるのじゃ基本的なものを紹介しよう。

タンニン鞣し革

植物タンニンを主として鞣された、薄い茶褐色の革でクローム鞣し革 よりも伸びと弾性が小さいのじゃ。 堅牢で吸水性、可塑性があるので湿らせると型が付けやすく、 立体加工しやすいのじゃ! 手縫い、スタンピング、カービング。染色などに適切な素材じゃな。

クローム鞣し革

クローム塩(3価クロム)を鞣し剤とした革のことじゃナ 市販されている革は着色仕上げがしてあり、柔軟で軽く、耐熱性が 高いので、袋物、衣料、靴などに広く使用されておるのじゃ。

コンビ鞣し革

用途に応じて、2種類以上の鞣し剤を使用して鞣した革のことじゃ。 例えば、植物タンニンで鞣した後に合成タンニン剤で白っぽくしたもののどじゃ。

ちなみに、TWO-SPIRITSの革の殆どがタンニン鞣し革の サドルレザーを使用しておるそうじゃ!

部位の名称と特徴

パット
ショルダー、ベリーを除いた主要部分をいいます。 繊維が蜜で丈夫です、質も良いです。

ベンズ
パットを背で二分割したものです。

ショルダー
繊維が太く、密度が粗いです。

ベリー
繊維が細く、柔らかく、伸びやすいです。

革のサイズ・繊維方向

牛などの大きな動物は、背中で左右にカットしてサイド(半裁)として鞣され売られます。

豚、羊、山羊などは1枚のままで売られています。 革は面積で取引され、単位はDS(デシと読みます)1DSは10×10cmとなります。 表面を銀面と呼び、裏を床面と呼びます。革にも繊維があります。図の矢印の方向に強く、その直角方向に弱い事を覚えておきましょう。
※図は略図で実際はもっと複雑です。

TWO-SPIRITSで使用しているいろいろな革

サドルレザー

サドルレザーとは馬の鞍(サドル)などの馬具に使われていた革のことを言うのじゃ。 その製法は、今だにほとんど変わっておらず、牛の皮を植物の樹皮から抽出した植物タンニンを溶かした槽に、約1ヶ月半もの時間をかけてじっくり漬け込み、その後、ロウ成分・油分をたっぷり染み込ませ、伸ばし、乾燥など、その他いくつもの工程を経て作り上げるのじゃ。

たいへん時間と手間をかけて作られた美しいツヤと滑らかさをを持た革、この革の事をサドルレザーと呼ぶのじゃ、(タンローなめし、渋染め、ヌメ革、ベジタブルレザーなどとも呼ばれておるそうじゃ)。TWO-SPIRITSの中心的素材じゃ。

ソフトオイルレザー

コンビ鞣しをした後に濃度の高いオイルを用いた、しっかりとした質感で撥水性にも優れた革じゃ。

ピッグスエード

染めたクローム鞣し革の肉面を毛羽立たせて起毛させた物でソフト感がある革じゃ

鹿革

型崩れしにくく、水にも強い超しなやかな革でわしらのメディスンバックなどに良く使われわしらの一番好きな革じゃな。

蛇革

アジアン蛇からダイヤモンドパイソンといわれる、錦蛇までいろいろあるそうじゃ、サドルレザーとの相性もいいようでワイルドな仕上がりになるのじゃ。

型押し

ワニから蛇・トカゲ・像などリアルに型押しされた革が目白押しじゃ。

その他の革

かえる・オーストリッチレッグ・亀・トカゲ・クロコなどなど新しく入荷中じゃ!

その他の材料

TWO-SPIRITSではサドルレザーなどと組み合わせる素材として沖縄の伝統織物や京都の和柄素材なども取り入れて新しい作品を制作中だとか、楽しみ楽しみ!

サドルレザー

ソフト・オイルレザー

鹿革

型押しレザー・ワニ

ダイアモンドパイソン

オーストリッチ・レッグ

かえる

エイ

沖縄伝統織り物

和柄

銀の基本的な話

925について語ろう・・・

シルバーアクセサリーに使われている銀には925という刻印が あるじゃろ。

これは、92.5%が純銀で出来ているということを表しているんじゃな、なぜ、100%で作らないのかというと、銀の性質上100%で作ると柔らかくてアクセサリーには少し不向きだからなのじゃ。

そこで銅など他の金属を混ぜて合金にして強度を強くしてアクセサリーとして使えるようにしておるのじゃ、 そうそう、925はスターリングシルバーともよばれ、現在のシルバーアクセサリーの主流となっておるのじゃ。

欧米の銀製品には925の代わりにSTERLINGの刻印が入っている物も多いようじゃ。 STERLINGには【価値のある】【本物】という意味があり、英国のコインが語源のようじゃな。

925以外の銀について語ろう・・・

925以外に銀もいくつかの種類があるのじゃ、当然用途もいろいろじゃ。

1000(銀100%)、950(銀95%)、925(銀92.5%)、900(銀90%)、800(銀80%)。e.t.c
この中の、1000は純銀、950はブリタニアまたは五分落ちとも呼ぶぞ、925はスターリングシルバー、900はコインシルバーなどと呼ばれておるのじゃ。

ちなみに日本国の硬貨、500円玉はニッケル黄銅(銅 72%、亜鉛 20%、ニッケル8%)、
100円玉と50円玉は白銅(銅 75%、ニッケル 25%)で作られておって、銀は含まれておらんのじゃ。

われわれの住んでおるアメリカのコインにも900のコインシルバーが沢山有るぞ。
TWO-SPIRITSでは、各国の古銭・コインをコンチョに仕上げておるそうじゃ。